「勿論この親切な魂も、天使なんだよ!」ここで神様は口をはさみました。
「みんながそうなんだよ!・・・・このことは何時も忘れないでいるのだよ。
わたしは君たちに天使だけを、使わしているのだよ」
それを聞いた小さい魂は、ますますもっと、親切な魂の「頼みごと」をかなえて
あげたくなつたのでした。
「ボク君のために、何が出来るのかな?」 ともう一度尋ねました。
「じゃあね、私があなたを打つから、思い切り打つから、想像できるかぎりで
一番酷いことを貴方にするから、だからその時にね」
「それで?」 「それでなあに?・・」
親切な魂は、さらにもっと小さな声になりました。
・・・・・
本当の私の姿を思い出して欲しいの
「うん!そうするよ!」小さい魂は叫びました。
「ボク約束する!、 ボクは君のこと何時だって必ず、今、ここで見ている
姿で、思い出すよ!」
「よかった」 親切な魂はいいました。
「それでね、本当に一生懸命成りきるから、自分のこと忘れていまうと思うの
それでもし貴方が私の事を、
本当の私のことを
思い出してくれないと、とても長い間私も思い出せなくなってしまうの---
それで私が「本当の私」を忘れてしまうと、貴方も「本当の私」を忘れてしまうかも知れない。
そうするとね・・・・・
「私達二人とも、どうすることも、出来なくなってしまうの。
そしたら、又、別の魂さんに来てもらって、私達両方が「本当の自分」を
思い出せるようにしてもらわなければ、いけなくなるの。」
「ううん、ボクはそんなことしないよ!」小さい魂は誓いました。
「ボクは君のこと、思い出すよ! 君がボクにこんな経験をさせてくれて
本当にありがとうって、言うんだ!!」
そのようにして、約束がかわされたのでした。そして、小さい魂は新しい人生へと
入っていったのでした。
「光」になること、「特別」なもの」に成る事にワクワクしながら。
そして、特別なものに、とても心躍らせながら・・・・・
小さい魂は、自分自身を「許す人」として、経験できる事をずっとずっと
待ち望んでいました。 そして、それが出来るように他の魂がしてくれる
どんな事にも、心から感謝したいと思っていたのでした。
そしてどんな瞬間でも、その場面に新しい魂が現れるたびに、それが
喜びであっても、悲しみであっても、・・・・とりわけ、それが悲しみであった時には
、神様が言った、あの言葉を思い出すのでした。
「私は君たちに、天使だけを遣わしているのだよ」
終わり